フード付きバスタオルって実際いいのか、ROCK IN JAPAN FESTIVALで体験してみた

一周目を終えたROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018。
5日のみ参加してきたが本当に素晴らしいフェスで、あんなにたくさんの人が集まってあんなに広い空間で行っているのにこんなに秩序を保てるなんて、見えない努力がどれほどあるんだか計り知れたものではない。

決して安くはないチケット代ではあるが、こんな素晴らしい体験をお金で買わせてくれることに心から感謝したくらいだ。

ここに限らず、夏フェスで最高の1日を過ごすために、いつか実験しておきたいと思っていたことがあった。
それが“フード付きバスタオル”

フード付きバスタオルとは

出典:キリンフードバスタオル|UNISON SQUARE GARDEN|ROCKET-EXPRESS

こちらがそのフード付きバスタオル。
一度でもこれを身に付けて夏フェスを経験したことがある人に言わせれば「これナシの夏フェスは考えられない」とのこと。
その一方で使用している人は参加者の2割、いや1割にも満たないかもしれないほどに少数派、という不思議な商品である。

アーティスト側からの発売のほか、フェスの公式グッズにもラインアップされており、人気商品であることがうかがえる。
価格は場合によるが、見ている感じでは3000円~高くとも4500円くらいかと思う。

フード付きバスタオルのメリット・デメリット

メリット

・汗の吸収可能量が通常のタオルに比べて多い
・首や腕など広範囲の日よけができる
・左右の人との直の密着を防ぐことができる
・小雨であれば雨除けになる
・演奏中に落とす心配がない

あらゆる環境から守ってもらえるというメリットが強い。
主に待機の時間、何もせずに人の海で棒立ちという我慢大会同然の状況においてはかなり頼もしい存在で、おそらく導入で述べた「これナシの夏フェスは考えられない」という人たちは前方で本気の待機をする、好きなバンドに尽くす気持ちが強めの層なのだろうと感じた。

デメリット

・荷物になる
・大雨で濡れると始末が悪い
・タオルを振り回す曲で振り回せない

幸い晴天であったため(終盤に稲光は見えたが…)この真の鬱陶しさは経験していないが、大雨に見舞われて完全に濡れてしまったそれの始末は相当に悪いのではないかと思った。

また、フェスでありがちな「みんなでタオル回そうぜ!」っていう瞬間が予期せず来てしまった際に存分に振り回せないというデメリットも想像できる。まぁ手を振ればいいんだけど。

最後にどうでもいいことだが、個人的な意見としてかなり外見的な無理の効きにくい商品であると感じた
私が今回使用したのは例に挙げたキリン柄のものではなかったが、ふと自身の姿を見たときに、誰に何を言われるわけではないし誰も見てないけど、フェスのテンションで許される期間もそう長くないなとなんとなく危機感を覚えた。

実際に過ごしてみた感想

LAKE STAGE|ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018にて撮影

環境

天気 晴天 湿度 56%
最高気温 36℃ 日の出 4時47分
最低気温 26℃ 日の入り 18時40分

当日の行動

当日の行動
時刻 行動内容 タオル
8:00~8:30 開場→シート場所確保・凍ったペットボトル調達 フェイス
8:30~10:30 グッズ購入・エリア探索 フード
10:30~11:10 BiSH(PARK STAGE) フード
11:10~12:15 お昼ご飯(クレミアソフトたべました)移動 フード
12:15~12:50 さユり(SOUND OF FOREST) フード
12:50~13:30 サンボマスター(PARK STAGE) フード
13:30~14:00 待機 フード
14:00~14:40 SKY-HI & THE SUPER FRYERS(PARK STAGE) フード
14:40~15:10 移動・待機 フード
15:10~15:50 フレデリック(LAKE STAGE) フード
15:50~16:20 待機 フード
16:20~17:00 UNISON SQUARE GARDEN(LAKE STAGE) フード
17:00~ 休憩 フード
18:00ごろ 着替え フェイス
18:00~18:35 荷物まとめ・ごはん(たこやきたべました) フェイス
18:35~19:20 sumika(LAKE STAGE) フェイス
19:20~ シート片づけ・物販追加購入 フェイス
20:00ごろ ツアーバス

待機中

一言で言うと、たいへんよい
正直半信半疑だったのだが、なるほどかなり楽に過ごせた。想像以上。
半ばそういうものとあきらめていた、隣の人と腕が直に密着してわたしとあなたの境界線が分からなくなる現象を防げたのもなかなか良かった。

キャップ+フード付きタオルにすると、フードの端が目の上あたりにぺちぺち当たることも髪がぐちゃぐちゃになることもなく、なお快適。

演奏中

後方でいわゆる「大人見」の場合は待機中同様日よけの効果を存分に発揮してくれる
前方で盛り上がる場合はフードを脱ぎ、下の方に広がっている生地を肩の上に持ち上げ、大きなタオルを肩にかけている状態で参加した。
大きいのでこの時にかなり邪魔に感じるかと思いきや、意外にもたいして気にならないなというのが個人的な感想。

夜間

陽ざしが無い環境ではさすがにメリットを感じなかったため、陽が落ちてからは通常のフェイスタオルに持ち替えた。

参加した日は猛暑であったためこうなったが、仮に夜になると肌寒いという環境だったら防寒にも役立つため持ち替えることはしなかったと思う。
フェスそのものとはあまり関係が無いが、往復の夜行バス(公式のツアーバス)で空調が異常に効いており、その際には防寒グッズとして役立ってくれた。

まとめ

PARK STAGE|ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018にて撮影

体力温存に予想以上に貢献してくれる

陽ざしがきつい日で且つ「気合い入れて前の方行くぞ!」という時にはかなり頼もしい存在であることがよく分かった。
「これナシでフェスは考えられない」という人の気持ちも一度経験した今なら共感できる。

陽ざしを広範囲でカットできるというのが、予想以上に体力温存に貢献してくれた

思ったより邪魔じゃなかった

フェイスタオルよりも大きい分、演奏中に邪魔にならないかという心配も実際に使用してみて解消された
フェイスタオルよりはもちろん邪魔になるが、肩まで持ってきてしまえば動く妨げにもならず、広がったり巻き込まれたりして周りに迷惑をかけることも、そうなりそうなことも今回なかった。

また、視界を確保する+髪の乱れを防ぐためにキャップと併用することをおすすめしたい。
やっていないのでわからないが、よくある探検隊みたいな360度全方向に広がっているタイプのものは、内側からバスタオルを広げてしまって後ろの人の視界を遮ってしまう(演奏が始まったら取るつもりだったとしても不安を与えてしまう)ため、「帽子」ではなくあえて「キャップ」を推したい

陽ざしがきついと想定できる場合以外はおすすめできない

死ぬほどほめたが陽ざしがきつい場合以外では必要以上に邪魔であるばかりである。

クロークを使用するのであれば、朝クロークに荷物を預ける段階で今日はこれで行く・行かないの判断をしなくてはならない。
今回参加したロッキンジャパンのように大型フェスであればシートやテントなどに荷物を置いていつでも取ったり置いたりしに行けるが、それがかなわない環境であった場合は使用を考える必要もあるだろう。

雨が降りそうなときというのは大概曇っている(=陽ざしが無い)ところからスタートなので、そんな場合はフェイスタオルで臨んだほうが良いのだろうと感じた。

以上が、半信半疑だったフード付きバスタオルを実際使ってみた感想。
この日は猛暑!圧倒的晴天!みたいな日には全力でおすすめできる商品だったので、「これ気になってるけど実際どうなんだ…」と迷っている方には参考までに。

どうやら今度行く日はそんな日になりそうだぞって時に限って、好きなアーティストがこの商品を出してくれない…デザインが好みではない…ということはよくあることなので、夏フェス行きまくる予定のひとはお気に入りなデザインを見つけたら1枚買ってもいいのでは?と個人的には思う。