ギターっぽいキーボード「ショルダーキーボード」について

まるで知っているかのようにタイトルに書いたが、ショルダーキーボードという言葉は私自身が「そのめっちゃかっこいい楽器の名前はなんなんですか!」と思って「キーボード ギターっぽい」で検索した結果たどりついた名称である。

これが一般的な言葉なのかそうでものないのかはわからないが、とりあえず私は24年間生きていて口を開けているだけで入ってくるような言葉ではなかった。

このめっちゃかっこいい(主観)楽器について色々調べてみたら、扱いとして結構残念だったのでまとめてみた。

ショルダーキーボードとは

出典:Amazon

ショルダーキーボードはシンセサイザーの鍵盤部分をギターのように肩からストラップで吊るして、演奏出来るようにした楽器の総称である。
なお、ショルダーキーボードは和製英語であり、ローランドや英語圏ではkeytar(キーター)と呼ばれている。
引用:Wikipedia

ちなみに「ローランド」とは、静岡にある日本の大手電子楽器メーカーだそう。

Fear,and Loathing Las Vegasの”Thunderclap”という楽曲でVo.KeyのMinamiさんが持ってきてお立ち台で弾く、あれの話である。(ファンにしかわからない話)
パスピエの成田ハネダさんも武道館公演にて使用されており、気にはなっていた。(ファンにしかわからない話)

文字通り肩から吊るして演奏できるキーボードである。
このストラップはギターやベースの物を流用することが出来るらしく、本当にギターの要領でキーボードを演奏できるよといった楽器だ。

ギターでいう弦を弾くところが鍵盤になっているのは分かるけれど、左手の部分には何があるのかというと各種エフェクト機能のスイッチ類がついているとのこと。

ショルダーキーボードを使用するメリット

(↑キーボードソロジャストから再生されるように設定したのでぜひ見ていただきたい。15秒くらいのソロなので。)

かっこいい。動ける。
以上。今のところ見た目的なパフォーマンスのための存在なようだ。

調べた限りでは機能として、固定の一般的なキーボードを上回る部分は今のところないようである。
ゆえにこのショルダーキーボードだけを演奏するような奏者はカテゴリとして存在せず、主にキーボード奏者がパフォーマンスとして使用するとのこと。

楽器が固定されているという条件から解き放たれ、奏者が自由にステージ上を動き回るパフォーマンスが可能になる。
これがいいのか悪いのかは好みによるとしか言いようがなく、条件的には普段と違うスタイルで演奏するわけなので、出てくる演奏の質が落ちることはあっても上がることはまず考えにくい。

何よりも音的にベストなプレイを聴かせてくれよ!って人にとってはあんまりかもしれないが、私は成田さんがショルダーキーボード(という名前はその時は知らなかったが)をに持ち替えてステージの隅から隅まで歩き出したときはテンション上がりまくったし、ThunderclupでMinamiさんがあの長い手足を存分に活かして狂ったように弾く姿は何回観ても鳥肌が立つので、あれはあれとしての良さが十分にあるだろうと個人的には思っている

ショルダーキーボード市場について

そんなステージではめちゃくちゃ魅力的なショルダーキーボードであるが、それにしか出せない音があるわけでもそれにしかできない奏法があるわけでもないがゆえか、数年前は新品で手に入れることが難しくなったほどに生産は積極的ではないようである。

先ほどAmazonで調べてみた限りでは新品の販売がされている様子だったので、現在では最も品薄な時期は過ぎたと思われる。
ちなみに価格はというとそんなにびっくりする価格ではなく、10万を超えるものはパッと見ない様子。かといってほいほい買えるわけでもないし多分周辺機器諸々でかかってくるのだろうけれども。
もう下の方なんかピアニカとか出てきちゃってるくらいなので種類もそんなにないことがうかがえる

必要不可欠な楽器ではないし専門の奏者もいないためにか、生産・販売共に力を入れられていないものと思われる。
単純にカッコいいので、目立ちたいキーボード奏者がどれほどいるのかは謎であるが、「バンドのキーボードの人はコレも買うのが当たり前」みたいになってもっと使ってくれたらすごくうれしいと私は思う。