ラスベガスのライブにアンコールが無い理由かっこよすぎるでしょ

Fear,and Loathing Las Vegasの話が続くが、「よっしゃもっと踏み込んじゃお」と思ったバンドは発見が多くて楽しいのだ。

先日のFear,and Loathing Las Vegas “New Sunrise” Release Tourの大阪公演にて、その日は満足感で満ち溢れていたので全然気にしていなかったのだが、終盤で「アンコールは用意しておりません!」と先に宣言が入ったことがあとから気になり始めてちょっと調べてみた。

Fear,and Loathing Las Vegasはアンコールを演らないのが恒例

出典:rockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

いつものようにアンコールはナシ。ステージ、客席、両者ともに完全燃焼してライブはゴールドのテープが降り注いだ「Starburst」で幕を閉じた。
引用:T-SITEニュース エンタメ

Sxunが「今日も俺らはアンコールを用意していません。残っている体力、気力、絶対に、絶対に、出し切って下さい!」と叫んで突入した大ラスの2曲で、その言葉の通りの大団円を迎えた。
引用:音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

調べてみたら、どうやらアンコールは演らないのが恒例らしい。
ついでに、アンコールを演らないのは恒例であるとわかった上で、Sxunさんのアンコールやらない宣言に対してファンが「えー!」というのも恒例化しているらしい。
全然知らなかったから普通に感情のままに「えー!」と言ってしまったが、みんなは「恒例のやつ~」って感じで言ってる中、本来の意味で「えー!」って言ってたの私だけだったんかい!と思うとちょっと笑える。

言われてみれば確かに、当日も食い気味とも言える感じで「えー!」が出たし、そのわりにみんな聞き分けよくすんなり履けていた。
冷静に考えて、恒例じゃなかったらあれは完全にアンコール待ちするところだった。

アンコールを演らない理由

出典:rockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

ではなぜ、アンコールを演らないのか。
調べると色々な記事が当たって、大体読んだがまとめるとやはり前項目で引用した部分にもある通り、本編で最高潮に到達した終盤の温度のまま「本当に最後だから悔いなく!」という気持ちで観客と一体になれるよう、という理由でアンコールを演らない、さらに残り何曲と宣言するのだそうだ。

「残り○曲です(アンコールがないとは言ってない)」ではなく、本当に演らない。だからこそ観客側もアーティストも全身全霊でできるという最高にロックで潔い考え方。

つまり、Fear,and Loathing Las Vegasの「残り○曲です!アンコールはありません!」は、「お前ら本気でかかってこいや!」の合図と同じ意味ということである。
もっともっと音楽を浴びていたいという気持ちももちろんあるが、もうめっちゃかっこいいスタンスだなと思った。

アンコールなしなのが潔くてカッコいいとか、アンコールの存在を否定しているとかそういうことではない

ラスベガスの音楽スタイル・観客の層という条件において、アンコールなしでステージも観客も最高の温度で全て出し切る!というのが最高にしびれる。バンドの売りとか魅力を自覚しているのだろう。
あれは一種の、ライブでの一体感を最高潮に持っていくため・Fear,and Loathing Las Vegasがよりカッコよく終わるための演出なのだ。