ラスベガスのライブはなぜ永久に踊り続けられるのか。Fear,and Loathing in Las Vegasライブハウスステージ初見感想と共に

先日Zepp Osaka Baysideにて、なんちゃらラスベガスことFear,and Loathing in Las Vegasのライブを初めてフェス以外で観に行けた。
ちなみに同公演は対バンツアーであり、この日の対バンはアルカラ。稲村さんが超しゃべってた。私も神戸バンド好きです、フレデリックもおりますし。

お初の箱ベガスはテンションの塊みたいな空間で、自分もその一部になっているのがとても心地よかった
某大人気曲の最後の方なんかもう、みんながみんな人間を捨てており本当に狂ってた。後ろの方で人間いないなって状況だったから前の方はもう計り知れない。
強烈に愉しい空間だった、あの刺激を経験してしまったことで私はもうラスベガスなしで生きていけない体になってしまったのだな…と思う。
お願いだから幕張公演で次のツアーの発表あってくださいと願うばかり。

ラスベガスで踊らずにいられる人いない説

出典:rockinon.com

地に足がついていた時間の短さは自己新記録を更新したに違いない。ライブハウス初回の新参者とは思えぬ勢いでめちゃめちゃに楽しんでしまった。

あれ、仮に曲への認知度が低かったとしても地蔵でいるのは難しいのではないだろうか。
人間に生まれつき備わっている、音楽を聴いて体が動き出してしまうという本能を呼び覚ます力が確実に働いている。
「踊れー!」「歌え―!」とVo.SoさんやGt.Sxunさんが煽るも、もう皆すでに踊ってるし歌ってた。それがさらに加速するといった感じで終始全力疾走。

音楽が楽しすぎるというのももちろんあるし、私の場合はかなり期待値も高く聴き込んでいたので当然と言えるが、あまり知らなかった場合でもなんとなくメンバーの動きにつられて脳をろくに介さずとも同じような振りができ、結果めちゃくちゃ楽しい!という状態にしてしまうのだ。

かなり後ろの方で観ていたため、周りを見たらついていけない人もちらほらいるのでは?と思いきや、この複雑な曲の作りと曲調の転換頻度にも関わらず置いてけぼりになる人が見られなかったのは、そのベガスマジックによるものかと思う。

運動量と現在の筋肉痛のわりに、現地では身体的な負担を感じていない

出典:rockinon.com

不思議なのが、あの駆け抜けるような1時間で「疲れた・しんどい・ここが痛い」みたいな感想を持つ暇が無かったのか、そう感じなかったのかわからないのだが、そういえばその時間は全くそういった辛さを感じなかったという点。

いかに楽しかろうとも、「あ、これ明日ここ筋肉痛だな!」と思う時って少なからずあるはずなのだが、思い返してみても今この全身のいたるところに残る筋肉痛に思い当たるところがないのだ。

体感はもちろん、実際1日経過した今は全身筋肉痛だし、膝の裏の筋がなんだかおかしいことになっているので、別のライブよりも運動量は多かったことは確実である。
汗はもちろん出ていたし酸素が薄くなっていると感じることはあったが、身体的な辛さを感じた瞬間が無かったのが不思議である。

局所的に筋持久力を要求されることが無い

身体的な負担を感じることなく全力疾走しきれた理由としては、局所的に筋持久力を要求されることが無かったからかと思う。
というのは、Fear,and Loathing in Las Vegasの楽曲はとにかく曲調やテンポの転換が激しく、逆に言えばそれは1フレーズが短いということにもなる。

手を上げる・跳ぶ・叫ぶ・踊る・頭を振る、などなど、これらの行為を負担を感じることなく続けるのは、機械に飼いならされた現代人の身体能力ではせいぜい1分が限界だろう。
1分以上同じような曲調が続く=同じような振りが続くと、どれだけ楽しかろうともやはり局所的に「乳酸溜まってるな」といった感覚を覚える。
Fear,and Loathing in Las Vegasはずっと激しいのはその通りだが、すぐに転換点が訪れて別の振りに変わる。
ゆえに痛みや疲れを感じることなく、常にに全力で、疲れてしまわずに楽しみ続けることができるのではないだろうかと思った。

出典:T-SITEニュース

長々と書いておいてこんなことを言ってしまってはアレだが、完全に本能で楽しむエンターテインメントだったかと思う。

「Minamiさん見えないな?あんなに背高いのに」と思ったら右の方にいた!というの、本気で何回でも繰り返してしまった。
永久に全力で踊れると書いたものの、あんな超絶パフォーマンスで疲れを全く感じさせないメンバー、特に息を一切切らさず歌い上げるヴォーカルは超人的だった。
演奏の練習や制作活動もある中、日々体力づくりのトレーニングをしているらしいが、それにしたってトレーニングしたからってあんなにできるもんなのか。

間違いなく病みつきになる楽しさ。またすぐにでも行きたい気持ちだ。