ライブに行く人間にとってはもはや当たり前の存在となっているラババンことラバーバンド。
ツアーごとに販売されたり開場限定で販売されたり、アーティストではなくフェスの名前で販売されたりなどことあるごとに新しいデザインで販売されている。
ラバーブレス・シリコンブレスなど他の呼び名もあるが(統一したらいいのに…)このラバーバンド、ライブに行かない人間にとっては何個も買っている意味が分からないとのこと。
ましてや売り切れる可能性があるなんて考えられないらしい。
確かに冷静に考えるとこれが具体的に何なのかと言われると何でもない。ただのアクセサリーである。
これが日常で使えるか使えないかということに関しては人によって違うと思うが、少なくとも私はライブでしか使えない分、アクセサリーとしての価値はブレスレットやイヤリングより劣る。
しかし現に売れているし、私も買うし毎回ほしい。
その時に言えなかった、無意味ながらも確かにそこに存在しているラバーバンドの魅力についてまとめてみた。
ラバーバンドの魅力
危なくない
第一に安全・人に迷惑をかけないということが大きい。
ゴム製で柔らかいため、人がひしめき合う会場でも気にすることなくつけていられる。
派手
いつもTシャツは黒を買ってしまう、または白を買ってしまうという人、少なからずいるかと思う。
そう、Tシャツでたくさん色を用意してもらったところで結局買うのは派手な色にはならないことが多いのである。
その点ラバーバンドは多少派手な色でも手首だけなので平気だし、なんならモノトーン系の服装に良く似合う。
安価である
全てのツアーやライブでTシャツを買っていたら大変な金額になってしまうし、それが終わった後はどこにしまっておくんだという問題も起こる。
それをカバーするのがラバーバンドである。500円前後と安価で手に入る上に小さいので保管もTシャツよりは簡単。更にライブで付着した汗や砂も、水で洗い流せば簡単に落とせるし、紙や布などよりも劣化しにくいなど、何かと始末がいい。
複数着けることができる
例えばフェスで複数好きなバンドがいたとして、Tシャツは1枚しか着れない。
しかし気持ち的には複数のバンドのグッズを身に付けていたい。その欲をラバーバンドが叶えてくれる。
バンドのロゴが大きく入っていることが多いため、「あの人と好きなバンドかなりかぶってるな」と思ってもらえたりもらえなかったりといった展開も期待するしないは置いておいて可能性として生まれるだろう。
このライブに行ったという記念品になる
ツアーごと・ライブごと・フェスごとにほぼ必ずと言っていいほどラバーバンドは販売される。
紙チケットはボロボロになるし何より見栄えがよろしくない。一回一回の記念として、共通のものが500円で買えるのは安いのではないかと思う。コレクション的にラバーバンドを購入している人も多いのではないだろうか。
このような理由から、ラバーバンドは人気を集めているように思う。
少し調べてみたら生産するのもわりかし容易いようで、デビュー前やデビューしたての財政的に贅沢なことはできないバンドでも販売することができる。
これだけラババンの良さを綴ったが、言ってもラババンに具体的な用途がないことは認めざるを得ない。
時計のように時間を知ることはできないし、タオルやリストバンドのように汗を拭くこともできない。
確かに傍から見たら無駄遣いの極みとも取れるかもしれないが、500円前後でこんなに楽しめるのならいいではないかと、私はそう思う。