イヤモニことイヤーモニターの意味・役割がちょっと気になったので調べてみた

instagram BIGMAMA 金井 イヤモニ

ライブに行って、いうほど気にならないけどちょっとだけ気になるイヤーモニター、通称“イヤモニ”。
BIGMAMA金井さんのInstagramで「皆様の声が直接聴きたく、イヤーモニターを外しがち。#本当はあんま良くない #顔色が悪い」という投稿(TOPの写真)があって、イヤーモニターってそんな大事なのか。と思って少しちゃんと調べてみた。

そもそもイヤーモニターとは

THE ORAL CIGARETTES あきらかにあきら
出典:T-SITE

私もなんとなくの認識だったが、イヤーモニターとはざっくり言うと、会場の反響音などで演奏がズレてしまわないよう、各楽器のミックスされた音源を奏者の耳に直接届けるものらしい。

奏者同士が離れてても、別の向きで演奏してても会場が広くても、みんなの音を拾ってミックスした音源が、同じ時間にみんなの耳に直接届いてたら演奏はズレないよね?という仕組みである。

モニター バンド 位置
出典:ライブハウス編1 – JR東加古川駅近くの音楽スタジオチップス

そもそも「イヤーモニター」という名前になるくらいなので、「モニター」というものが存在する
こんな感じで奏者の近くに置かれる奏者用のスピーカーで、イヤーモニター同様ミックスされた音源が奏者に届き、演奏のズレを防ぐものである。

その他、場合によっては曲の前にテンポが流れたり、スタッフからの音声が受け取れたりもするようだ。
テンポって電子メトロノーム的な音なのだろうか?
CD音源とライブだとテンポはかなり違うし、曲は連続して演奏されることもよくあるからバンドマンはあまりこの機能使ってなさそう。

イヤーモニターのメリット

奏者が自由に移動できる

alexandros 川上洋平
出典:T-SITEニュース エンタメ[T-SITE]

置いてあるモニターと違ってイヤーモニターは、なんせ耳にくっついているため奏者が自由に動いても音源との距離は変わらず、安定して効果を得ることができる

超広いドームでツインボーカルが上手側と下手側の花道を歩きながら歌うぜ、なんてこともイヤーモニターあってこそ可能になっているわけだ。

遮音性が優れている

置いてあるモニターだった場合、モニターから流れてくる音と、そうでない音とがどちらも聴こえることになる。
あの爆音の会場で、その中でも聴こえるような音量でモニターが鳴っているとなると、耳にも負担がかかる

私はバンドマンではないので予想でしかないが、爆音の中で「こっちを聴かなきゃいけない」と思いながら演奏するのと自然と聴かなきゃいけない音が耳に入ってくるのとだと、集中のしやすさも相当変わってきそうだ。

このイヤーモニター、実は奏者の耳の形に合わせて設計されるオーダーメイドの商品らしい。アーティストごとに形もデザインもちがうのはそのためである。
そのため遮音性も非常に高く、自由に動き回ってもズレたり外れたりといったストレスが少ないとのことだ。

じゃあ客席の声は聞こえてないのだろうか

UNISON SQUARE GARDEN 斎藤 イヤーモニター
出典:音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

そんな遮音性の高いイヤーモニターを付けているバンドマンたち、コールアンドレスポンスや曲と曲の間などで客席から名前を呼ぶアレ(あの行為に名前ってあるのか?)は聞こえてないのだろうか

多分ほぼほぼ聞こえていないのだろう。
でも私は見ていて、奏者はできる限りイヤーモニターを外しているように感じる
別に一回一回外さなくてもいいのだろうけどMCの時とかアンコールでもう1回出てくる時とか、なんならもっとちょっとした例えば水を飲む時とか、でも外しているように思う。

こうして調べてみてイヤーモニターの活躍ぶりを知ると、たしかに金井さんみたいに演奏中に外しちゃうのは「#本当はあんま良くない」のだろう。
でもそうやって付けたり外したりという仕草が見られるのは、奏者だってライブのあの感じをもっと体感したいんだけど、でもいい演奏を届けたいのも事実だからできる限りで外してる、みたいな気持ちがあるからなのだろうか。
そうだったらすごくいいな、という願望。