一般的にドラムスとは、かわいいパートとは言えない。
今回ここでいう「かわいい」とは「beautiful」ではなく「cute」、つまり北川景子ではなくひこにゃんのことを指している。
ドラムスとは基本的に「叩く」という所作が基本であり、キレの悪いプレイングスタイルはドラマーとして成り立っていないともいえるため、cuteなドラマーという存在はなかなか成り立たない。
かわいいと評判のゲスの極み乙女。のほな・いこかさんも、その演奏スタイルはたいへん強かなものである。

というか私の中では外見においても「beautiful」寄りのかわいさという認識である。
どれだけ顔がかわいかろうともcuteに演奏するというのは想像がつかないのだが、KEYTALKの八木優樹さん、彼がドラマーの「cute」を開拓してしまった。
cuteな演奏スタイル
KEYTALKと言えば!な名曲”MONSTER DANCE”、通称”モンダン”。
フェスでのセットリスト組込率は非常に高く、KEYTALKについて深く触れていない人でも知っているであろう超絶ハイテンションナンバーである。
この曲のMVはライブハウスで演奏するメンバーと、かなり打ち合わせをしたと思われるダンスをするファンの映像である。
このMVが一番分かりやすいのだが、観てもらうとドラムス八木優樹が太陽のような無邪気な笑顔で演奏しているのがよくわかる。そしてこの無邪気な笑顔こそ、八木さんの最大の魅力・cuteたる最大の要素である。元々童顔イケメンなため、その破壊力は絶大。初めて演奏している映像を観たときは衝撃を受けた。
かつてこんなにも笑顔で叩くドラマーを見たことがあっただろうか。私はない。
そもそもドラマーという人種はカッコよく叩きたいものなのだと勝手に思っていた。
すごいのは、これが特別なステージというわけではなく、デフォルトでこの満開の笑顔という点である。カメラがドラムを映す回数も他のバンドより多いように感じる。私がカメラさんだったら積極的に映したくなるのはよくわかるので納得である。
MVの中盤から笛を吹き始めるのだがこれも八木さんの無邪気な魅力を活かした演出と言える。
普通に考えたらひときわ運動量の多いドラマーには苦しすぎるのだが、ライブで見られるすっごく頑張って吹いてるのに、でもそれ笛じゃん!という、この、申し訳ないけどたまらないかわいさ。

そもそも可愛がられキャラ
KEYTALKのメンバーはSNSでの活動を比較的こまめにしており、メンバー1人1人がTwitterアカウントを持っている。
八木さんのアカウントはメンバー4人の中でも1番フォロワー数が多い。しつこいようだがドラマーである。ボーカルとかではなくドラマーに一番の人気が集まることは失礼だがめったにないように思う。
それだけ魅力的なドラマーである八木さんだが、彼のTwitterの写真やyoutubeに更新されるMVメイキング映像などに垣間見える無邪気な様子もかなり魅力的である。


こんなピースやウィンク、自分のかわいさを自覚していないとできない。
とんでもなくあざとい。ファンとしてはたまらないだろう。
メンバーやKEYTALK公式のアカウントでのオフショット的な写真でも八木さんはいじられたり、他のメンバーや時には他のバンドのメンバーと、なんというか…戯れたりといった様子が見られ、弟的な可愛がられポジションを獲得しているのがよくわかる。