UNISON SQUARE GARDEN鈴木貴雄のドラムソロはやばいぞ

(なんとも語彙の乏しさを感じるタイトル…)
同じバンドのステージでも、フェスで観るのとワンマンで観るのとでは尺はもちろんのこと、尺以上に全然違う何かがあるものだ。
自分がアーティストだったらと考えたら、他のアーティスト目当てで来ている人が多くいるフェスと、自分たちだけを観に来てくれている人ばかりで埋め尽くされたワンマンはどう考えたってできることが違うだろう。

そりゃそうだろうとわかっていても、はじめてのワンマンで得るものは大きく、毎回驚きと喜びを感じる。
その経験が無意識にフェスで興味を持ったバンドのワンマンに行ってみたくさせているのだと思う。

UNISON SQUARE GARDENのワンマンライブでは、ほぼ必ずと言っていいほど鈴木貴雄さんによる超絶ドラムソロを観ることができる
今、「観ることができる」と書くか「聴くことができる」と書くかで迷った。どっちでも合っているのだが、どちらの意味も含んだ丁度いい言葉ってのはないものかと思うくらいには視聴覚両方で刺激的なパフォーマンスである。

鈴木貴雄のドラムソロはとにかく圧巻

出典:エンタメステーション

ライブも後半に差し掛かるころ、Gt.Vo.斎藤宏介さんの「On Drums, Takao Suzuki!」を合図にドラマー鈴木貴雄の超絶パフォーマンスは始まるわけだがこれが本当にすごい。

速い・激しい・力強い・とめどない、全部当てはまる。超人的過ぎてちょっと怖さを覚えるまである。
当たり前のことだが、それが始まるまでもUNISON SQUARE GARDENの濃密な楽曲をたたきまくっている。にもかかわらずこんなに!?大丈夫なのか!?というほど、もう本当にたたきまくる。

曲の終わりにドラムがあり得ない勢いで叩きまくる!みたいなことはよく見るが(よくあるとは言ったこれも、相当どうなってるのかわからない凄さを感じるけど)このUNISON SQUARE GARDENのドラムソロは尺的にも凄い。
鈴木貴雄がここで一人で一曲、いや二曲?演るくらいの尺で、ドラムのカッコよさ・楽しさをめいっぱいに表現してくれる
そうたくさんのバンドのワンマンに行っているわけではないので完全に偏った見方なのだが、もう個人的にドラムが一番楽しいのはUNISON SQUARE GARDENのワンマンだと思っている

出典:エンタメステーション

そしてドラムソロからそのままギターとベースも入ってセッションとなるのだが、これがまたとてつもなくカッコいい
その次の曲につなぐところも毎回死ぬほどカッコいい

UNISON SQUARE GARDENのステージを観て、だれもが感じると思われるのが「なんでそれで合うんだ!?」という疑問半分の興奮
もうアイコンタクトすら取らずに合わせる時もあるので本当に意味が分からないこの感覚だが、ドラムソロと曲のつなぎになるこのセッションパートでもその感動を味わうことができる。

ドラムソロの際は超派手に叩くが、歌のある楽曲中はどんなに難しいことをやっていてもサラっと何事もなかったかのよう…ということは、超派手に叩いているときは超派手に叩いてます!って全身で表現していることになる。

「楽しさ」を全力でぶつけてくれるからこっちもめちゃめちゃ楽しい。
完全に観ている人間を意識したパフォーマンスであり、視覚的にも盛り上げてくれるのだが、もはやサーカスに近いものを感じる。サーカスは人生で1回しか行ったことないけど。

3ピースとは思えない迫力もドラムの力

出典:YouTube

3ピースにして3ピースらしからぬ迫力とボリューム感もまた、UNISON SQUARE GARDENの魅力であり、「このバンド凄すぎ!」と思わせる要素の一つである。
その魅力に大きく関係しているのがドラムで、そういう観点で見たら確かに圧倒的に凄いのだが、不思議とこのドラムソロ以外でドラムが主張しているようには全く感じない

でもやっぱりUNISONに育てられたのかな。彼らとは16歳の頃からバンドを組んでいて、田淵(智也/b)が持ってくる曲は当時から速かったですね。
そういう中で”曲を良くしよう”と思ったときに手数が増えていって、バンドの編成も少なかったからドラムのやるべきことが多くて、(ドラムで)華やかにしていかないと”3ピースとしてカッコ良くないな”って思ったことがスタートだと思います。
“良くしよう”って思うほど、どんどん手数を入れていって、気づいたら「次の曲はもっと入れよう」とかなって、3人がギリギリまで詰め込んでいくうちに、今にいたる……みたいな感じですね。

引用:リズム&ドラム・マガジン2018年4月号より|PICK UP|リットーミュージック

楽曲では鈴木貴雄さんとしてではなく、UNISON SQUARE GARDENとしてのカッコよさを一番に考えておられることがよくわかるインタビュー。
凄いことをしているし実際派手にやっているのだろうが、結果的に鈴木貴雄さん個人としてではなく、UNISON SQUARE GARDENがカッコよくなっているというところに私はすごく魅力を感じる。

出典:音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

ぼっち参戦常連の人なら共感してくれるかと思うが、ライブ中以外の時間というのはかなり周りの会話が聞こえてくるもので、無意識に聞いてしまう。
対バンの転換時間や退場の滞りなどで周りから聞こえてくるユニゾンの感想は、誰がとかどの楽器がとかじゃなく「UNISON SQUARE GARDENが」凄かった!というものばかりなのだ。

フェスでは尺の問題もあり、ドラムソロをやることはよっぽどない。
圧倒的な濃密感・疾走感で一瞬で時が過ぎ去り、残るのは「ユニゾンヤバい!」という衝撃のみに終わりがちである。
ここではDr.鈴木貴雄さんだけを取り上げているが、メンバー3人とも超人的で、ヤバい超人が3人集まって、とんでもないステージが出来上がっている。
フェスで観て「もっとヤバいのが観たい!!」と感じたのなら、ワンマンに行くことを強くおすすめしたい。

出典:リットーミュージック