作曲が嫌いでバンドを嫌いになることって実はあんまりなくないかという話

バンドを好きになる理由ならたくさんあるが、バンドを嫌いになる理由ってなかなかないのではないだろうか。
それがMVなのかライブ映像なのかフェスなのか、あまりないだろうがワンマンなのか、何にしたってそのバンドとのファーストコンタクトでの印象は「好きかも」か「無関心」がほとんどなのではないかと私は思う。
それか「好きだ!」。これは稀なパターンで、本当に運命を感じる瞬間だが。

第一印象って「好き」か「何とも思わない」かじゃないか

では、嫌われてしまうタイミングっていったいどこなのだろうか。

音楽には理論があり、ある程度の音楽への理解のある人間それも日本人が作った音楽で、生理的に受け付けないほどに気持ち悪いハーモニーなんて、極例を除けばまずないはずで、「音楽が好き」というのが前提としてあれば、新たなバンドに出会えばそのバンドが趣味に合わなかったとしてもわざわざ「嫌いなバンド」とまではならないと思うのだ。
私自身も興味が持てなかったバンドはあれど、聴いたその日から嫌いなバンドなんていないし。

実際、嫌いなバンドがあるよっていう人の話を聞いていると、メロディーで嫌われているケースというのは未だ聞いたことが無い
つまり音楽とは別のところで嫌われてしまっているのだ。

バンドが嫌われるきっかけ

「なんでそのバンド嫌いになったの?」と聞いたときに返ってくるものの中で、圧倒的に多いのはその発言(MC・インタビューからSNSに及ぶまで)によるものである。

フェスでちらっと見たときのMCの発言で嫌いになってしまったーというのをちらほら聞く。
私もTREASURE05X 2017にて、某バンドが私の好きな…といってもしっかりファンと言えるほど追いかけてはないのだがかなり好きなバンドをMCで悪く言ったみたいなのを聞いた時は、その場で聞いていないけれどちょっと怒れたから気持ちはわかる。

発言で嫌われてしまうなんて損だなとも思うが、逆に言えばそこで獲得しているファンもいるかもしれないわけなので一概には言えない。
嫌われそうな発言をSNSでしている川谷絵音さんだが私はその怖いものなしな姿勢がかなり好きだ。ツイートがくると進んで読むまである。

なので刺激的な発言や挑発的な態度が良いか悪いかとかそういうことは言えない
川谷さんにも今の怖いもの知らずな雰囲気はやめないでほしい。ほんと楽しんでるのでやめないで。

ましてや対象は「アイドル」ではなく「バンド」なわけで、更に事務所にも所属していない・他の名誉なども傷つけていないとすれば完全にこちら側の人間がとやかく言うのは余計なお世話である
私がこうやって人目に触れるところで「あくまで個人の意見ですので」と駄文を書いているのと何ら変わらないのである。

ここで言いたいのは「実は音楽で嫌いになっているバンドってあんまりいない」ということである。

作曲で敵は作られないって実はすごい

ちなみにバンドを嫌いになった理由としてその他に多いものは、奇をてらいすぎた歌詞であったり、売り方であったり外見であったり。
外見に関してはなかなか残酷な意見であるが、バンドマンはルックス先行で成り立っているわけではないので、確かに外見が生理的に無理というパターンは仕方ないと言えば仕方ない。

これを考えたり人に聞いたりする中で、結局それの作り手が嫌いだったら曲が良くてもバンドとしては「嫌い」になってしまうんだよなというところに来たが、好きになる入口に音楽があっても、嫌いになる入口には無いって結構すごいなと思った。
「歌詞」は音楽の一部でもあるのでグレーだが、作曲で嫌いになった話は聞かないので音楽って正義だなと思うばかり。

その向こうにある「人」の部分で嫌いになってしまったバンドの音楽にも、実はストライクな美メロがあるかもしれない。