ユニゾンの曲はAメロBメロに急に尖った歌詞を仕込んでるから気が抜けない

UNISON SQUARE GARDENにハマる理由は人それぞれだが、私がクセになっている大きな魅力の一つとして、Aメロ・Bメロにかなりするどい歌詞が仕込まれている、というのがある。

サビももちろんカッコいいしその曲のとりこになるのはサビであることが多いだろう。だが、聴いたその瞬間にハッとする表現が多いのはむしろ、AメロBメロなのではないかと、それも2番のAメロBメロに多いのではないかと、日頃聴いていて思っている。
何を言っているのか伝わりにくいのでいくつか例を挙げてからまとめたい。

Aメロ・Bメロに入っている、突然刺さってくる歌詞の例

天の川で四苦八苦 今年はどうも会えそうにない
諦めちゃって待ちぼうけ 宇宙に雨なんか降らないのに
– プロトラクト・カウントダウン
退屈な街と生きてくルールブックはそれなりに大事だけど
なぞらえてからはみ出したる糊しろにシナプスボンドをつけなくちゃ
– instant EGOIST
立派にキレイに見えるように飾ったら 立派にキレイな答えが出るけれど
大層な虚栄心に満たされるほうが怖い
– harmonized finale

自然なタイミング・自然な言葉なのに鋭い一撃を差し込んでくる

これらは全部、Aメロ・Bメロの歌詞である。
強い言葉を使わずに、なかなかの強いことを言っている、というのがポイント(この場合私がポイントとか言うのはけっこう意味わからないが)だと思う。
さらにAメロBメロを使ってあまりにもサラッというから、聴いていて「ちょっと待って、今めちゃめちゃ大事なこと言わなかった!?」となるわけである。
instant EGOISTみたいに軽快なリズムでご機嫌に言われたらなおさら。
うまい。かっこいい。

新曲のInvisible Sensationも、明るい曲調で且つサビでは爽やかな言葉選びの前向きな歌詞。それでいてAメロBメロには厳しめなことがかなり書かれている。
終わり方が華やかなこともあって一発目に聴いた印象では残りにくいが、2度3度回数を重ねて聴いていると今度はそっちが気になってくるものである。

願えばきっと叶うなら 苦労なんて辞書にはないだろうね
努力だけじゃ未来は保てない 目の前の希望を頼って拾って重宝したら一歩先へ
– Invisible Sensation

難解な歌詞の中に、間違いのない表現があるから余計に浮きたつ

なぜこれらが、強い言葉を使っているわけでもないのに関わらずこんなにも攻撃力が強いのかと考えたとき、どれにも言えることが、「正論を差し込んできている」ということである。
UNISON SQUARE GARDENは「歌詞が意味不明」なんて朝のニュースで堂々と言われるほどには比較的、歌詞で考えることが多いバンドだが、こういう油断したときに刺さってくる歌詞はかなりシンプルで直球。わかりやすく、それ以上の意味なんて予想できないものである。
だからこそ浮かびあがって聞こえているのもあるかもしれない。

アップテンポの曲が多いこともあり、メロディや曲全体の雰囲気は明るいことが多いが、明るい曲調⇔現実的で厳しい歌詞というのが、個人的にかなりクセになっている気がする。

出展:BARKS

こんな天才な歌詞を書いている人が、ライブステージではこれ。しかもいつも。もう、わからん。最高。
最高に謎だし、最高に意味不明(リスペクトの意を込めて)で、そしてきっと最高に切れ者。