BUMP OF CHICKENは昔のが良かったとか言うけど、冷静に考えて今も相当いい

BUMP OF CHICKEN

「BUMP昔は好きだったけど今は全然いいと思わないんだよね」と、1993年生まれ生粋のBUMP世代(勝手な偏見)の私は聞くことがまぁまぁある。
人によっては変わっちゃったよね的な感じで、もはや否定的な場合さえある。

当時流行していたBUMP OF CHICKENやRADWIMPSを私は全くと言っていいほど聴いていなかった。大人(とはいっても大学生のときだが)になって邦楽ロックに興味をもってから「あのときみんなが狂ったように聴いていたBUMPってそんなに良かったんだろうか」と思って聴いてみた。
昔のも最近のも聴いてみたが、そんな「昔の方が良かった」と嘆くほどなのだろうか。

私は確かに雰囲気変わったといわれれば変わったかもしれないとは感じるが、「昔の方が良かった」とも思わないのだ。最近出してる曲もめちゃカッコいいぞ?
当時狂ったようにBUMPを聴いていた我々世代の人たちに、変わっちゃったねとか言われてしまうのにはいくつか要因があると思う。

当時のBUMPの「悟り感」が新しかった

私たちがBUMPに夢中になっていたのは2007~2010年くらいだろうか。その頃は「邦楽ロック」なんていう言葉も耳慣れない時代で、活動していたバンドこそあれどむやみやたらにメディアに取り上げられたりしなかった。
SNSの普及もあまりしておらず今のように音楽フェスもたくさんはなかったのではないか。TSUTAYAのカテゴリに「邦楽ロック」ができたのだって、私が大学に入った2012年とかそこらへんだったと思う。

そんな時代に、中学生が口を開けているだけで入ってくるような音楽はいきものがかりとかaikoとかコブクロとか、普通にめっちゃいい歌ですね!って皆が一聴で言うようなアーティスト。
反抗期、思春期の中学生が少し毒を帯びたBUMP OF CHICKEN夢中になるのは当然といえる

BUMP OF CHICKEN
出展:エキサイトミュージック(音楽)

BUMPは当時リアル中二だった私たちBUMP世代の中二心をつかんでいた

そのすぐ後にボーカロイドのブームが来たことも手伝ってそういった世間体を無視した、人に好かれようとしない音楽が珍しくなくなったのだが、当時のBUMPは反抗期の中高生のスターになった。

例えばsupernovaの”人と話したりすると気付くんだ 伝えたい言葉が無いってこと”なんて、もう20超えてたって震えるほどカッコいいのに中学生の多感な時期に、しかもほかにこんな悟ったこと言うアーティストいないぞって時に聴こうものならもう自分の中で大革命が起きてしまう
しかもこの後全部聴くと、こんなこと言ってるくせに、もうピュアの純度が高すぎて大変なのだ。この人、嘘つかないんだろうなとか思ってしまうのだ。(とか思っている私も実は相当純度高いピュアなのかもしれないが)このギャップもたまらないだろう。

という、多感な時期に受けた衝撃による「思い出補正」

そういうわけで当時の私たち世代はもう意味わからない勢いでBUMPを聴いていただろう。興味のなかった私でもそれを感じているのだ。よっぽどだ。
小さいころに食べたものは大人になって食べても口に合うのと同じで、私たち世代はあの頃のBUMPの味で育っているのだ。
だから今のBUMPを聴いて、こんな味だったかなあみたいな気持ちになり、寂しさを感じているのだと私は思う。
その結果「昔のBUMPのが好きだった」とか言われてしまっているのだろう。

BUMP OF CHICKEN feat. HATSUNE MIKU「ray」
出展:YouTube|BUMP OF CHICKEN feat. HATSUNE MIKU「ray」

だが私は「昔のBUMPを聴いて最高だと思うのは思い出補正もある」と思い、それを差し引いて考えたら最近のBUMPだって相当いいと思うのだ。
さんざんBUMPっぽくないと(私の周りでは)言われていたメジャー5作目の”RAY”3曲目のray、初音ミクとコラボとかしてた曲で割と物議を醸したらしいが私はめちゃくちゃ好きだ。
“寂しくなんかなかったよ ちゃんと寂しくなれたから”なんて、ちょっと素敵すぎないか?

あの頃の曲がいうほどじゃないなんて言いたいわけではなくて、「昔のBUMPが好きだったな」という人も思い出の引き出しを閉めて、私もBUMPも変わったんだなぁという気持ちで聴いてみたら新たにまた好きになるのではないかと思う。

「リボン」聴いたら1990年代ファンは泣いてしまうのでは

ここまで書いてきたが、なんやかんやあの頃のBUMPの曲の力は特別なものなのは否定できない。
2017年2月10日、結成20周年アニバーサリーイヤーの終わりに出されたこの曲。新曲なのに、こんなにも懐かしい。

あぁ、ほんとに同じ人間がずっと作ってきたのだなと再確認させられる。
私ですら泣きそうなのだから、ずっと応援していたファンはたまらないんだろう。